家庭教師が必要だと思った瞬間は、試験で超難問に出くわしたときであろう。
超難問にぶち当たった時、あの先生であればどのように問題を解きほぐしていくのかということを考えたりする。
私が指導してもらっていた先生は、基本的には放任主義であった。授業では、私が問題を解いた後に解説をしてくれるというスタイルが採用されていた。授業の初めに講義をしてポイントを羅列するのではなく、問題を解いたうえで弱点を把握し、本当に私に必要なキーポイントのみを教えてくれた。その解説が、いつも鮮やかであった。
だからこそ、難問に出くわしたときに「先生がいれば…」ということを考えてしまっていたのであろう。
「この問題を解く上でのキーポイントを教えてほしい。」と願っても、先生が現れることはない。
試験中であるのだから仕方ない。
そんなことを考えているうちに、試験時間は残り10分少々に…。
「こんなときに先生がいれば」。みんなが思うことであるが、思えば思うほど試験時間がなくなっていく。